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住宅の印象を大きく変える?屋根の形と特徴について

2018/10/27

※掲載中の画像はイメージです。

新築時やリフォーム時は、屋根の施工については業者任せにされる方が多いようです。
しかし屋根は形や素材を変えることで住宅の印象を大きくかえることができる部分ですので、ご自身の意思を反映できるよう屋根についても検討してほしいと思います。屋根は形と素材の相性を考えることも大切です。 今回は、屋根の種類やそれらの特徴をお伝えしたいと思います。

住宅の印象を大きく変える?屋根の形と特徴について

屋根の形の種類

1、切妻屋根(きりづま屋根)

切妻屋根は、一般的によく見かける屋根の種類です。人に屋根の絵を描いてと頼んだらほとんどの人が四角い建物の上に三角の屋根がついた絵を描くと思います。まさにその形が切妻屋根の形です。

屋根頂上部(大棟)から下方へ二面、野地版がのびていき屋根の形状を構成しています。

切妻屋根は、構造がシンプルであり、棟や雨樋の数が少なくて済むため、施工費用を抑えることができます。

また、形が単純だからこそ、和風から洋風までさまざまな家のイメージにも合わせやすく、デザインの多様性を持つことも大きな魅力の1つです。

比較的丈夫で雨漏りが少ないためメンテナンスも安価済みます。もちろんメンテナンス自体は定期的に必要で、そのチェック箇所は主に棟部・軒先・ケラバなどがあります。

 

2、寄棟屋根(よせむね屋根)

四方向から中央に屋根面を集めたような造りの屋根を寄棟屋根といいます。

最近の建てられた家でもよく見られる屋根です。

屋根面が四方向を向いているので、家がどのような方角に建っていても対応できます。

また、寄棟屋根は雨が降っても四方に雨が流れて分散していくため、豪雨が降っても雨樋が水で溢れてしまうことはあまりありません。

ただ、その分雨樋も多くなります。

寄棟屋根は、切妻屋根と違い、大棟だけの構造ではなく、下り棟といわれる大棟から下がっていく棟が四つあります。

かき合いと呼ばれる、大棟と下り棟を接合する取り合い部分は、雨漏りが発生しやすく、かき合い自体の加工に手間が掛かることもあり、メンテナンス費用は切妻屋根より若干高めになるでしょう。

 

3、入母屋屋根(いりもや屋根)

上部切妻、下部寄棟の形状を持つ屋根を入母屋屋根といいます。東アジアで普及され、厳格な雰囲気のある、古き良き日本家屋の屋根として人気があり、現代でも郊外ではよく見るができます。

切妻型の上部の壁から換気をとることもできるため、屋根裏の通気性を保つことができます。

棟が多く、構造が複雑なため、雨漏りの危険も多くなります。入母屋屋根のメンテナンス方法は、切妻や寄棟と変わりはありません。

しかし壁の部分から漏水が発生すると複雑な構造のため、大工も絡む工事となり、金額は高額になります。

 

4、片流れ屋根(かたながれ屋根)

太陽光発電の普及も影響し、最近では屋根面がほぼ一枚で作られた、片流れ屋根もよく見かけます。

小さな敷地でも、デザイン性のある外観に仕上げることができるため、若い世代にも人気があります。

屋根のつなぎ目部分が少ないため、工事価格が安く済みます。位置が高い方の軒と外壁の境目は防水構造がきちんと行わないと、雨水が浸入してしまう心配があります。

さらに、屋根が一面のみのため、集中的に雨樋へ雨水が流れ込み、水が溢れてしまうことが起こりやすい構造でもあります。雨樋部分は定期的な掃除や点検が必要です。

 

5、方形屋根(ほうぎょう屋根)

壁に向かって立って見ると三角形、真上から見ると正方形に見える屋根で、ひとつの頂点から四方に同じ角度で傾斜した屋根を方形屋根といいます。

真上からみても真正面からみても左右対称の形をもつため、建物のバランスのとれた美しい外観や間取りをつくることが出来ます。

また、雨が多い地域でも、雨が傾斜に沿って四方向に流れていき、水はけが良いことが特徴です。

しかし、寄棟屋根と同じようにかき合いの劣化には注意しなければいけません。

 

6、陸屋根(ろく屋根、りく屋根)

オフィルビルのように平らに仕上げられた屋根のことを陸屋根といいます。屋上がほしい場合はこの屋根が好まれます。

また、近年の豪雪地域では落雪事故を防ぐ目的から、鉄筋コンクリート構造での陸屋根の住宅が増えています。

 

7、はかま腰屋根

はかま腰屋根は切妻屋根の屋根面が無い側(妻側)に、小さな屋根面があり、屋根上部から途中まで寄棟屋根のような形をしています。

切妻屋根の棟の両端の位置にあたる部分を切り取ったような形とも言えます。

また、はかま腰屋根は別名「隅切り」「半切妻」「ドイツ屋根」とも呼ばれています。

主に建物の高さや幅に制限が設けられる場所で法的基準をクリアすることを目的としてこの形は取り入れられています。

 

8、招き屋根(まねきやね)

招き屋根は、切妻屋根の一方の屋根面を長くし、もう片方を短くした形をしています。

二つの屋根面は段違いになっており、片側の屋根面が急勾配で、もう片方の屋根上部に壁を作るため、屋根裏の面積を広くとることができます。屋根裏に部屋を作りたい場合にも適した形ですし、屋根裏の通気性を良くすることができます。またこの独特な構造は、風の影響を軽減してくれます。

日光が当たりにくい北側の屋根面を狭くすれば、積雪量を減らすこともできます。施工費用も比較的安く抑えることができますが、屋根の取り合い部分は雨仕舞をしっかりと行わなければ、雨漏りする危険性があります。

 

9、越屋根(こし屋根)

屋根の最頂部に別の棟をもつ小さな屋根をのせた屋根を越屋根といいます。古民家にはよく見かける屋根で、昔は、かまどや囲炉裏からでる煙を出したり、採光を得たりする目的で利用されていました。

構造が複雑なためメンテナンスにも技術が必要です。そのため費用もやや高くなるでしょう。

 

まとめ

今回は、日本の住宅でよく用いられる屋根についていくつかご紹介しました。同じ造りの屋根でも、使用する建材によって、見た目の印象や耐久性も変化します。住宅環境に合わせた形状を選ぶことはもちろんですが、屋根に求める性能も含めて検討していきましょう。

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